2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

子どもと税金と私

子どもが三人、空き缶を持って寄ってきた。 「マダム」「マンジェ(食べる)」「マダム」 学校に行ってないらしくフランス語は数単語しか知らない様子。少し思うところがあって、100フラン(20円)ずつあげてみた。 少し行くと大人の男の人が声をかけてきた…

ハイタッチ

配属先に帰ってくると 「日本対オレらが始まるぞ」と呼ばれた。 カメルーン戦。 「オレら」って言われたら、もし日本が勝っちゃったら居心地悪いじゃんって思ってた。 日本がゴール近くまでいってクリアされてチャンスを逃したりすると みんなワーッとよろこ…

尊厳

この日は、実は完全にパシリだった。 まぁトップは人をそういう風に使うものなのかな。そう思った。 配属先の上司とその上の機関のトップといっしょだったから 上司にいろいろ命令された。 「荷物を持ちなさい」 「かばんを取ってきなさい」 封筒の束を渡し…

「食べ過ぎちゃったわ!大変!」

今日は教育省の二つの下部機関のトップにお供して 小学校の卒業試験を採点している現場をまわった。 区レベルの事務所の職員が区内の小学校一校に教員を集めて採点をしていた。 一つ一つの現場であいさつをして、ちょっとした連絡をして、 「じゃあがんばっ…

影と向き合う

雷で停電になったからガードマンと話をしていた。 彼にとってはなんのことはない、雨季の雷。 物珍しそうに外を眺める私を見ておもしろがる。 引っ越してきたばかりの静かな夜、 することがなくて虫の声を聴いてた。 ラジオをつけて重たい静げさを追いやった…

すごい雷だった。 よくある、「世紀末」とか「世界の終焉」みたいな映画のシーンに出てきそうな光景だった。 空全体をいくつもの稲妻が走り、 夜の闇に紛れていた黒猫の姿がくっきり照らされる。 空が切れかけの蛍光灯になったようなかんじ、 というと安っぽ…

NO MUSIC, NO CAT? NO KIDDING

ときどきすごくやさしい気持ちになる。 一日オフィスにいて、帰り道に愉快な音楽を聴いて帰ってくると 道端の木とか人の話し声とか 白い虫が日の光を受けてキラキラ輝いているのとか すべてが好ましい夕暮れに感じる。 ガードマンの居眠りも 買ったばかりの…

歩兵も大事

これまでホンネを大事にしてきた私だけど、 最近、タテマエの重要性をすごく感じるようになった。 社会人経験なしでいきなりブルキナファソに来たからか、 これまで面倒がって避けてきたことに直面している。 「ここではこのやり方でいいんだ」という相手に…

「ワールドカップ観戦」観戦

職場の人たちとワールドカップを見た。 狭い部屋にイスを並べて、イスの数より明らかに多い人数が座る。 警備員まで来ちゃって"Nous sommes sécurité"(これで安全だ)なんて冗談を言う。 南ア対メキシコ?それすらも自信ない私。 もちろんみんな南アの応援…

問題か、問題化か

以前、「客観」という言葉について書いた。 「特定の価値観をもった人間が、別の価値観で暮らす人々を見てああだ、こうだというのは決して「客観」ではない。」それを実感する場面があった。 ある小学校の「食堂」で給食を準備している光景 これを見てひどい…

「アジア」ってなんだ、「アジア」って。

職場のおばさんたちに日本と中国の位置関係を聞かれた。 「中国があってその向こうに日本があるのよね?」うんうん。 「間にアジアがあるんじゃないの?」と別のおばさん。…間にアジア? 「いや、中国も日本もアジアの中にある」と言うと 「あ〜、日本の向こ…

職場のゲーム事情

朝、雨が降っていた。 雨が降っている間は外に出られない。 雨がやんだら仕事に行く。 職場につくと同僚のおじさんが新しくゲームをダウンロードしたらしく うれしそうにカチカチやっている。 「それ無料?」と聞くとにっこり笑ってうなずくから 「無料ゲー…