雷で停電になったからガードマンと話をしていた。 彼にとってはなんのことはない、雨季の雷。 物珍しそうに外を眺める私を見ておもしろがる。 引っ越してきたばかりの静かな夜、 することがなくて虫の声を聴いてた。 ラジオをつけて重たい静げさを追いやった…
すごい雷だった。 よくある、「世紀末」とか「世界の終焉」みたいな映画のシーンに出てきそうな光景だった。 空全体をいくつもの稲妻が走り、 夜の闇に紛れていた黒猫の姿がくっきり照らされる。 空が切れかけの蛍光灯になったようなかんじ、 というと安っぽ…
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