『鉄道員』

『鉄道員(ぽっぽや)』浅田次郎



錆びて曲がった鉄釘、いろんな色のタイル、古びた鍵、きれいな色の落ち葉・・・
ガラクタなんだけれどどこか心を惹かれるものを私はひそかにコレクションしている。
そこに加えたいと思った初めての本。心の底の方にそっと持っておきたいと思う話ばかりだった。


鉄道員は一番最初の短編。
映画化されたから内容をなんとなく知っていてしばらく読む気にならなかったけど
読んでみたらたった40か50ページなのに、ぎゅっとつまっていて涙が出た。


どの話もすごく良く、すぐに終わってしまうのがもったいなくて
おいしいチョコレートのように少しずつ味わいたくて一日一話ずつ読んだ。