バスの中で調理される

都市間の移動手段はバスか鉄道が主で
バスの方が比較的時間通りに動いて、所要時間も短いようだ。


ラマダン(断食)明けの祝日、イードはバスも鉄道も休みになるため、
前日に急遽夜行バスで首都ダッカに戻ることになった。


バスに乗ると一番後ろの列しか空いておらず、
リクライニングが壊れていて座るとほぼ仰向けになる席だった。


楽に寝ていけると喜んだのも束の間、
道が悪いためバスが揺れるたびに
体が一瞬浮き上がって(少なくともそういう感覚になって)
背骨からズシンと落ちる。
さながら野菜炒めの具だ。


落ちたときの衝撃はプロレスの技が決まったときのように(かけられたことないけど)強烈だし、
ガタガタが続くとシャカシャカポテト(フライドポテトとシーズニングを紙袋に入れてシャッフルするもの)
の中にいるようでとても寝られたものではない。
が、隣で年下の女の子はぐっすり寝ていて、
私も4年前にはマラウィのガタガタ道をゆくバスで寝られたのにと
若干せつない気持ちになった。


途中からリクライニングの壊れていない席に移動できたがやっぱり寝られず、
同じく寝られない3歳上の友人と5時間半、
ガタガタ揺られながらおしゃべりをして過ごした。