ガーナへ

いっしょに行くはずの友達が行けなくなり、思いがけず一人旅となった10日間のガーナ旅行。
いろんなことがあった。




ブルキナのすぐ隣の国なのにフランス語を話す人がいない
すぐ近くなのに全然ちがう国



蒸し暑さと人ごみにびっくりした首都、アクラの都会ぶり
広大な市場を歩き回って何も買えなくてただくたくたになったこと



風邪をひいて寝込んだときのやるせなさ
友達ができたときの安心感



仲良くなった警察官といっしょに道端で飲んだ
どろっとしたとうもろこしのスープ(Porridge)の独特の味とふかふかのパン、
写真をとったら「そんなものまで写真をとるのか」とあきれて笑われたこと



灯台のこわれかけた階段をのぼっていった先で見た海、
心地よい潮風とジェームスタウンの街並み



奴隷貿易の博物館が暑くて説明が全然頭に入らなかったこと
その後飲んだパッションジュースのおいしさ



きれいなフランス語を話すチュニジア人親子にごはんをごちそうになって
黒人に対する差別的な言い方にびっくりした
お金を払うといっても「家族同然だから」と決して受け取ってくれなかった優しい人たち



クマシで夜になってもホテルが見つからなくて不安になった
親切すぎる人につかまって家に招待されそうになったこと



両替しに行ったら受付がブルキナ人、
先客のガーナ人が神奈川県警で働いている(いた?)とかで
仏語・英語・日本語がごちゃまぜで大混乱したこと



西アフリカ随一の市場の活気、
ラッシュアワーの地下鉄よりも人が多くて
いつの間にか列からはじき出されたり目指す方向に行けなかったりしたこと



「ブラックマジック」やら「ブラックパワー」やら、力説ぶりに爆笑したこと



アクセサリー売りの人に案内してもらった裏道の子どもたち



2日続けて行ったインド料理屋のチャパティとミルクシェイク



インターネットの速さ
普段複数のタブを開いてページを順番に読み込みながら使うのに
パッパと開いちゃうから調子がくるって自分の方がついてけなかったこと



ケープコーストのビーチでの解放感
海があるのは理屈なしでうれしいしどれだけ波を見ていても飽きない



ホテルの3匹の犬が残す足跡のかわいらしさ



奴隷貿易時代に奴隷が収容されていた部屋の暗さ、息苦しさ、手錠の重たさ
それと対照的な監督官の部屋のさわやかさ



日の出を見ながら散歩した海岸でみつけた砂浜の波の模様、
砂の色の加減で大きな木の枝に見えて美しかった
これだけは写真に残したかった



オーストラリア人の女の子といっしょに歩いた熱帯雨林の森の大きさ
遠足の子どもがうるさくてまったく動物が見れなくて残念だった



ホテルのレストランで見たタフなアフリカンダンス
バンブーダンスに挑戦してなかなかうまくできたこと



ホテルのガードマンと仲良くなって
おごってもらったガーナビールを片手に夜の海辺を散歩したこと



そして、ケープコーストで最後の最後になってなくしたデジカメ
友達になった人が自分よりもショックを受けて、悲しがって、
自分の不注意をのろった



アクラへ帰って再会した人たちの歓迎ぶり



結局3回も行ったのに一回も食べることができなかったすし屋



忘れがたい、帰国前日の「おごった金返せ」事件
態度の豹変したチュニジア人から10セディ(600円)返せとしつこくメールされ、
「世界は狭いんだぞ」という脅し(?)までされ、
仕方なく急遽友達に頼んでお金を届けてもらったこと



一枚も写真の残らなかった旅行、
半分からっぽだったスーツケースがお土産でいっぱいになって
一人旅のさみしさも楽しさも味わってブルキナが恋しくなった



ワガドゥグに帰ってきて友達やガードマンの顔を見てほっとして
にょっきの成長ぶりにびっくりして
久しぶりの日本語、遅いインターネットを満喫して
暑い日ざしも小さな市場も前より好きになった