"On ne voit bien qu'avec le cœur"

コミュニケーションには「言葉」が大事だ。


職場の別の部署の人で、会うたびに「パソコンをくれ」だの
「自分はお金がない」だの、正直うるさい人だと思っていたが
一回昼ごはんをおごって話をしてみたら、実は言語を教えるプロだということがわかった。


ということで週に一回ごはんをおごってあげる代わりに
フランス語と現地語のモレ語を教えてもらうことになった。
家庭教師を雇おうと思ったらもっと高くつくし、
職場がいっしょで昼休みの空き時間を利用できるからいいかんじ。
(彼にとっては昼寝の時間がなくなってしんどいかもしれないけど。)


一言でもモレ語を話すと、びっくりするくらいによろこんでもらえる。


「私はこういう目的でこういう活動をしててブルキナのためにがんばってますよ」とか
「こういう理由で、今までのやり方よりこうした方がもっとよくなりますよ」
なんて言って説得しようとしたところで、堅い話なんて実は半分も聞いてない。



それより「ココロンガーンデ?」(昨日恋人と腕枕した?)
なんて言って笑わせて仲良くなって気に入ってもらって
「あの子が何かしたいと言ってる、手伝ってあげよう」
と思ってもらえるくらいにならないと物事は進まないのだ。


「人を動かすのは論ではない」坂本竜馬


彼は経済(利害)が人を動かすといったが、
利害を説明しても動かない人が多い。


コミュニケーションには「言葉」が大事だ。
特に、外国人として生活する私にとってはすごく大事だ。


けど、もっと大事なのは、


"On ne voit bien qu'avec le cœur"
(物事は心でしかよく見えないんだ)


星の王子さまのこの美しい一言に尽きる。