最貧国での豪華な食事

ある日、イタリアンを食べに行った。ピザやパスタ、マリネなんかを食べ、生ビールを飲み、仕上げにいちごパフェを食べた。


「これはこの店でしか食べられないんだ。」


先輩隊員が得意気に言う。


隊員は、もちろん一概にはいえないが、多くの隊員は、同期の仲間で、先輩と、ときには職員と、地元のブルキナベ(ブルキナファソ人のこと)は食べられないような高級なレストランで大騒ぎをし、ビールを飲み、たくさんお金を払う。


「あぁおいしかった」


それでいいのか。何か、違和感を感じた。


普段は地方の村で活動をして、砂利のまじった米を食べている隊員が、久しぶりに首都に集まり、はめをはずして豪勢な食事をしたがる気持ちはすごくよくわかる。


しかし、その日の食事は何か私の中にしこりのようなものを残した。