囲まれる

歩いていたり乗り物に乗っていると
物売りや物乞いが来るが、そんなにしつこくはない。


なにしろ交通量が多いので、
一箇所でねばるよりたくさんトライすると
どこかでもらえるのだろうと思った。


物売りでも物乞いでもない人たちは
無言で少し距離をとりつつ囲んでくるか
「どこから来たの?」とか「名前は?」と尋ねてくる。
そういえば羊やヤギも人懐こくてかわいかった。


ベンガル語で答えることができれば会話に発展するのかもしれないが、
「ジャパン」とだけいうとそれでおわり。
「国はどこ?」→「ジャパン」→終了
「名前は?」→「マリコ」→終了
たくさんの人と同じやりとりを繰り返す。
一問一答のようでちょっとおかしかった。


英語ができる人は他に
「お父さんの職業は?」とか
「何の勉強してるの?」と聞いてくることが多く、
なんだか健全(?)な質問がおもしろかった。


最も驚いたことの一つは、みんな写真を撮っても全く嫌がらないことだった。
(飛行機で話した日本人の男性は、女性には写真を嫌がられたと言っていた)
ブルキナファソでは、たまに撮られたがる人もいたが、
突然勝手に撮ったら怒られたりお金を払えと言われることがあった。


バングラでは何かをお願いすると首をかしげられることが多く、
ダメかなと思うと実はそれが「OK」「いいね」という仕草で、
ほとんど断られることはなかった。


逆に何か言われてよくわからなくて首をかしげると
「今晩うちに泊まっていきなさいよ」と言われたのをOKしたことになってしまったりと
気をつけないととても危険なのだった。