抹茶オレ

今週に入ってからExcelを教え始めた。


これまで作業してるときにアドバイスをする、という程度で
一から教えるということはしてなかった。


「どうせパソコン使わずに報告書出すんだし」とか
「電気もない事務所が多いし」といろいろネガティブな面をとらえていて
もう少し様子を見て来年から始めようと思っていたけど
すぐ始めてほしいという強い要望があって
教材も準備できてないままとにかく始まった。


日本語とフランス語の教材からエッセンスだけを拾って、
身近なものに関する例題を作る。
言葉で説明しようとすると難しいからとにかく見せて、
エクササイズをいくつも設けて操作に慣れてもらう。


教材作成→Excel講座→教材作成
というサイクルになってから一日10時間くらいパソコンと向き合ってる気がする。
目が疲れた。目が疲れると頭痛がするからいけない。


Excelは、例えるならば自動販売機のようなもので、
お金を入れてボタンを押すと中でなんかの仕組みが働いてジュースが出てくる、というイメージだ。
だからどのボタンを押せばいいかという機能を知っておけばよく、
中の仕組みまで考えなくていいという意味で「簡単」だと思う。


最初は操作方法にとまどうかもしれないが、
その壁さえ越えてしまえば簡単だと思ってもらえる、と思っていた。


「ここをひっぱるとコピーできますよ」
「こうしてここをクリックすればグラフが作れますよ」
というところから始めて、はじめは「ワーオ、簡単だ〜」と好感触。


ところが絶対参照(例:$A$1)と相対参照(例:$A1)の話になったとたんにパンク。
全然理解してもらえない。ん〜、早かったかなぁ。


グラフも一つ一つのグラフなら理解してもらえるけど、
一つのグラフに2つも3つも項目があるとだめ。
少しでも難しそうに見えると「難しい」と断定して理解しようとしてくれない。



私の場合、「抹茶オレ」が飲みたいと思ってお金入れてボタンを押して
でてきた「抹茶オレ」を味わう、というのはごく自然なことだけれど、


ブルキナ人にとってみたら初めて見る機械におっかなびっくりお金を入れて
言われるがままにボタンを押してみたらなんか見たことのないジュースが出てきて
わけわかんない味だしなんだいこりゃあ、という感じなのだろう。


お互い、困っているところ。