結婚「式」

村の教会で結婚式を見た。
白いドレスに身を包んだ花嫁が幸せそうに周りから祝福される、


そういう風景はそこにはなかった。


新郎新婦がその両親と共に並び、神父の長い説教を聞く。
普段着ではないが、おそらく村の集まりや教会などに行くときに着る「きちんとした服」を着て、通常の礼拝と同じように粛々とした雰囲気で執り行われる。


結婚式は他の人々に祝福してもらうために開くもの、というイメージを抱いていたが、結婚「式」はその人と神との宗教的な儀式であることを改めて意識した。


とはいえ、指輪交換後の祝福の拍手は力強く、門出を祝う温かさを感じた。