ブルキナファソ

成田とパリでそれぞれ一泊し、落ち着かない気持ちでシャルル・ド・ゴール空港を飛び立った。


いよいよ、アフリカ大陸へ。


前日、疲れた体を無理矢理動かし、終電ギリギリまでパリを観光したせいか、飛行機ではほとんど寝ていた。
途中、ニジェールのニアメに寄港したが、茶色っぽい土がどこまでも続く、さびしそうなところだとぼんやりと思ったのを覚えている他、着陸したのも離陸したのも思い出せない。


パリに別れを告げて7時間後、突如ブルキナファソに着く。
「突如」というのはもちろん、私にとってという意味だが、心の準備がないまま、タラップを降りる。


日本、パリとは明らかに異質な肌の感覚。思っていたより湿気を含んでいて、もわっと暑い風が顔をなでる。
しかし、幸いなことに夕方だったのでそこまで暑くはなかった。30度を少し超えるくらいだろうか。
空港の建物に向かう足が軽くなる。


「いいじゃん」


それが、私のブルキナ「ひと口目」の感想。
なんとなくワクワクしてくるような暑さだった。