三度目のブルキナ

半年ぶり、三度目のブルキナファソとなった。
修士論文の調査のために一ヶ月半の滞在だ。


同じ国に三回も行くと幼なじみに会うような気分になって、
こんなにちっぽけで茶色い街だったかな、とか
ここは変わった、これは相変わらずだ、とか思ってとてもおもしろい。


タクシーの料金が200フラン(40円)から300フランに値上がりした他は私にとっての大きな変化は
ドイツ料理のレストラン、Tam Tamがなくなってしまったことくらいだろうか。


到着してその日から自転車で動き回れるし、
調査にしても誰にどこまで頼めるかがなんとなくわかるので
そこまでたらい回しにされずに済んでいる。


夏休み中の大学生の友達にバイクを出してもらってあちこち行ったり、
ちょっと偉い人に会いたいときは教育省の知り合いに頼んでいっしょに行ってもらったり、
嫌な顔せずに助けてくれる人たちがいて本当にありがたい。


「論文の調査のためだったらデータを渡す必要はない」と言われたり
「データがほしいならお金を払え」と言われたり、
連絡もなしに予定をキャンセルされたり、雨が降って人が来なかったり、
ある程度の苦労はあるけど想定内のもので特に驚きもなく、まあまあ上手くいっている。


自転車をこいでいて涼しい風を感じたとき、
道ばたで知らない人に「こんばんは」とあいさつされるとき、
汚いバーでビールと肉を片手におしゃべりするとき、
羊の群れとすれ違うとき、
ブルキナが好きだなぁと感じる。